2007年9月16日日曜日

富士山 太郎坊(御殿場口)


登山口としては御殿場口という名前が有名である。
天文関係者は太郎坊と呼ぶ。

標高1300mで、高原と同じくらいの高さがあるが、
新五合目や須走に比べると半分くらいの標高しかない。
よって霧が出やすいし、五合目が雲海の時など見事に雲の中である。

それでもここは11月から4月、新五合目や須走が閉鎖されるときには重宝する。
特に冬は空気が澄んでいるので非常にクリアな写真を撮ることができる。

毎年8月には富士山スターウォッチングが開かれる。
望遠鏡を使っての観望会もあり、ささやかながら楽しい集まりである。

富士山 須走五合目

須走五合目は、富士山の登山口として有名である。
富士吉田口、富士宮口(新五合目)、須走、御殿場口の順で登山口としての人気がある。よって夏の期間、とくに最盛期(お盆前後)は大変混む。

だから9月後半から10月終わりまでくらいがいい。
もちろん、梅雨末期の雲海も見逃せない。

ここは新五合目とは違って、舗装されていない駐車場が上下2段になっている。
結構広い。視界は東がよく開けていて、明け方の彗星の観察にいい。もちろん東の空は関東平野の大光害なのだけど。やっぱり雲海狙いでしょう。


雲海がでていなくても、天頂から西は十分暗いので、天体写真も可能。
ただし、西と北は富士山の山腹がかなり視界をさえぎる。





このスポットのよさは、須走ICから車で20分というアクセスのよさでしょう。

富士山新五合目


富士山新五合目は天文ファンには有名である。
標高が2600mあるので、地上付近にある塵に邪魔されず、空気が澄んでいる。
ただ、東は関東平野の大光害、南は御殿場市街の夜景のため、
雲ひとつない良く晴れた日には天の川がうっすらと雲のように見えるだけである。
そんな夜は天頂や北または西の空にある対象を見ればよい。

時々、雲海が出ることがある。
だいたい梅雨末期の空がどんよりと曇った時期が狙い目である。
地上の光がシャットアウトされて、見事な星空になり、
天の川の輝きが星ツブからできていることに気づくことができる。


このようなときに星雲・星団めぐりをすると最高である。
望遠鏡の視野の背景はあくまで黒く、かすかな星雲の姿もしっかり捉えることができる。写真撮影にも適している。



<交通手段>
東京方面からだと御殿場ICを降りて35km、約1時間。
東名川崎から御殿場ICまで、ETC夜間早朝割引で1150円。

綺麗な星空を求めて

子供の頃、冬のいてつく夜に、庭先から見上げた空には、

満天の星が輝いていた。

夏休みに登った3000m級の山では、

漆黒の背景の空に、降るような星たちが見えた。

あれから長いあいだ、星を見ることを忘れていた。
なぜなら光害で星たちの輝きが弱ってしまったから。

けれども数年前、まだ夜空が暗い場所へ行くと、あのころのままの
星空があった。